七月廿七日(木)

晴れ、メッツ大曽根、ドーム前イオン

夕食:カレイ煮付け(ネギ、しめじ)、かぼちゃの煮物、トマト

『コンピュータ用語の常識』(小野勝章・上村義明、昭和45年)より:
クラッチ scratch スクラッチというのは、いろいろな意味があるが、ここで取り上げる用語は、メモ書きとか雑記帳といった意味から来たものらしい。つまり、計算途中の、最終的には不用のデータを、メモ書きのかわりに、磁気テープなり磁気ディスクに書き出しておいて、また使うといった場合に、スクラッチという言葉を使う。つまり、作業用のテープ(またはディスク)のことである。
クラッチ パッド scratch pad これも語源はスクラッチと同じで、スクラッチパッドというのは小さなメモ書き帳のことである。スクラッチパッドというと、計算機では、演算装置と主記憶装置との中間に位する一時的な記憶装置のことを言っている。つまり、数式計算などの中間結果を、主記憶よりアクセスタイムのさらに速い記憶装置に臨時にあずけて、計算速度をあげようというねらいである。
クラッチパッド記憶の実体は、磁気薄膜を使うこともあるし、静電記憶などを使う場合もある。いずれこういった種類の記憶装置が安価にできるようになれば、スクラッチパッドと主記憶の相違がなくなり、もっと速いスクラッチパッド記憶が出現するかもしれない。

ここで言う「主記憶」は、「磁心記憶」からなる「磁心マトリックス」のこと。つまり、磁石を使ったコアメモリ。最初、スクラッチパッドは、磁気ディスクやネットワークのキャッシュのことかと勘違いしていた。主記憶装置よりも速い臨時記憶装置という発想がなかった。
計算結果データが膨大な場合に、それをディスクやDVDにいったん保存することは、今(2012年現在)でも行われているけど(ヒッグス粒子の存在検証など)、上でいう計算途中のデータというのは、せいぜい数MBのデータではないだろうか?